筋肉痛を早く治す方法はあるの?予防法は?
筋肉痛の症状を緩和する方法
時間がたてば回復する筋肉痛ですが、できることなら早く痛みから解放されたいですよね。
筋肉痛の症状を緩和するには、主に以下のような方法があります。
1. 患部を温めて「血行」を促進する
患部を温めて、筋肉の「血行」を良くしましょう。温める時に、長時間同じ温度で温め続けると
「低温やけど」を起こすことがありますので気をつけてください。
蒸しタオルや電子レンジで温めるカイロなど、自然に冷めるものを使いましょう。
また、温めすぎるとかえって血行が悪くなることがあるため、10~20分程度を目安にしてください。
2. 「熱を持っている時」のみ冷やす
スポーツ選手が試合後に、氷や冷却スプレーでからだを冷やしていることがあります。
これは、筋肉を使いすぎて「熱を持っている時」に行う対処法のひとつで、15~20分程度患部を冷やします。
しかし、一般の人が運動をしても、スポーツ選手ほど筋肉を酷使することは、まずありません。
激しい運動をして、筋肉が熱を持っている時のみ冷やすようにしてください。
熱が引いたら、反対にからだを温めて、血行を促進しましょう。
3. 「ストレッチ」や「軽い運動」を行う
痛いからといってじっとしていると、いつまでも血行が良くならず、筋肉痛の回復につながりません。
無理をしない程度に、「ストレッチ」や「軽い運動」を行えば、次第に血流は良くなります。
筋肉痛の症状は、肩こりと似ています。「筋肉が硬くこわばった状態」という点ではどちらも同じですので、
「肩こり」の対処法も参考にするといいでしょう。
4. 「ビタミンB1」を摂取する
「ビタミンB1」は、エネルギー代謝と疲労回復に効果があるといわれています。
ビタミンB1を多く含む食品には、豚肉、鶏肉、カツオ節、大豆、インゲン豆などがあります。
5. 市販の「解熱鎮痛薬」を服用する
筋肉痛がひどくて我慢できない時は、市販の「解熱鎮痛薬」を服用するのもひとつの方法です。
ただし、適度な運動やストレッチを積極的に行い、自分で治すという意識を持った上で、解熱鎮痛薬を服用しましょう。
6. 「塗り薬」や「貼り薬」で痛みをおさえる
「塗り薬」や「貼り薬」も筋肉痛の緩和に効果的です。
筋肉や関節の痛みを和らげる「インドメタシン」や「フェルビナク」が入ったもの、
血行を促進する「ビタミンE」や「アルニカチンキ」、炎症をおさえて痛みを鎮める「サリチル酸グリコール」
が配合されているものなど、様々なタイプの薬が市販されています。
貼り薬は患部を冷やす「冷感タイプ」と、温点を刺激する「温感タイプ」に大きく分けられます。
一般的に熱をともなって筋肉が痛む場合は冷感を使いますが、説明文書をよく読んだ上で、自分に合うものを選びましょう。
筋肉痛の予防法
筋肉痛に悩まされていると、いつも「防ぐ方法はないものか?」と思ってしまいます。
日頃からからだを鍛えておくことがベストですが、なかなかそうもいきません。
しかし、ちょっとした心掛けで筋肉痛の発生をおさえることができます。
おもな筋肉痛の予防法をご紹介していきます。
1. 運動前に「ウォーミングアップ」をする
運動前にストレッチや、軽いランニングをしましょう。「ウォーミングアップ」をすることで、
血行の循環が良くなります。また、ウォーミングアップはケガの予防にもつながります。
2. 運動後に「クールダウン」をする
激しく動いたあと、急に動きを止めると、血液の循環が急激に落ちます。
疲れていても血流を持続させるために、軽いランニングを行い、徐々にスピードを下げてから停止すると良いでしょう。
また、「クールダウン」のあとは、よく使った筋肉をもみほぐすために、ストレッチをしましょう。
3. ぬるめの「お湯」につかる
筋肉を酷使した日は、ゆっくりお風呂の「お湯」につかって、からだの血行を促進させましょう。
入浴方法は、38~39℃のぬるめのお湯に鎖骨までつかる「全身浴」がおすすめです。
ただし、血圧などに不安がある方は、「みぞおち」までつかる「半身浴」にしておきましょう。
からだ中の血管が広がって、血流が促進されます。入浴しながら、疲労している筋肉を軽くマッサージすれば、
血流はさらに良くなります。
4.運動前に「アミノ酸」を摂取する
「アミノ酸」は、筋肉内でエネルギー燃焼に作用するため、スタミナアップに効果があります。
およそ30分で体内に吸収されるため、運動前に補給しておくと良いでしょう。